日本最大級を誇る、作付面積と収穫量。
これは、音更町の恵まれた環境でなければ、実現し得なかったこと。
黄金色に輝く小麦は、音更町を代表する太陽のような農作物である。
JAおとふけは、国内随一の小麦生産地であり、その広大な畑地の約30%で小麦の栽培を行っています。
気象に左右されない小麦作りを目標に、安定多収の小麦生産に取り組んでいます。
十勝での小麦収穫は穂が青色から赤みのある黄色(小麦色)になる7月下旬~8月中旬まで。
小麦は収穫時期に雨が続くと穂発芽(実が穂に付いたまま発芽)が発生し品質低下を招きます。
収穫が遅れると小麦の品質は一気に低下するため、町内各地域で収穫のタイミングを推し測り、天気の良い日に昼夜を問わず大型コンバインで一気に収穫作業を行います。
小麦には、秋に播種して翌年の夏に収穫する「秋播き小麦」と、春に播種してその年の夏に収穫する「春播き小麦」があり、JAおとふけでは主に「秋播き小麦」を栽培しています。その中でも多く栽培されているのは「秋播き小麦」の「きたほなみ」という品種で、製めん性に優れ「うどん」などの原料になります。
うどんの鮮やかな白色は小麦粉由来のものであることから、小麦の品質がうどんの品質を決める要因であると言えるため、小麦の品質を左右する調製は非常に重要な工程です。
JAおとふけでは、調製の過程でサンプルを採取し、小麦粉にした時の成分を確認することで、調製の基準として活用しています。
悪天候により、収穫された小麦の品質がどうしても低くなる場合は、調製の工程を増やしてなるべく良質な小麦を製品にできるよう努めています。
各地の製粉会社へ良質な小麦をお届けできるよう、品質に妥協することなく調製を行っています。
音更町の道の駅などの町内で、JAおとふけ産小麦を100%使用した「おとふけうどん」などの乾麺が販売されています。
また、首都圏の1都11県をエリアに事業展開している生活協同組合のパルシステムでは、JAおとふけ産小麦を限定使用した商品が販売されています。
うどんや焼きそば、パンなど年々商品数が増えており、「顔の見える関係」として産地とメーカーが連携しています。
「産直小麦の冷凍うどん」はコシの強さと深みのある白さが高評価を得ています。